Shot blasting
ショットブラスト
ショットブラストとはエアブラストが鉱物系の投射材を使用するのに対して主に金属の投射材を使用し、粒度もエアブラストと比べて大粒(0.5㎜~6㎜)になります。
方式としてはエアブラストと同様にノズルから高圧エアーと共に噴射するものとインペラー(羽根車)を高速で回転させその遠心力によって投射材を投射する方式があります。また、機種としてはワークの充填方法によってテーブル式、ドラム式、ゴムエプロン式、ハンガー式、モノレール式があります。
目的としてはバリ取り、皮膜除去といったエアブラスト(サンドブラスト)と共通する分野もありますが、ショットブラストは投射材が大粒で金属であるため工作物に与える衝撃力が非常に大きくなり、金属工作物の表面を改質することが主流となっています。
効果としては残留圧縮応力を付与しバネや歯車の疲労強度の向上、表面硬化層の形成による耐摩耗強度の向上、微細な凹凸面を形成して摩擦を軽減するなどがあげられます。
インペラー(羽根車)方式
インペラーと呼ばれる耐摩耗高硬度合金製の羽根車を高速で回転させその遠心力により投射材を投射。コントロールゲージによって投射角度を調整し比較的広範囲に大粒の投射材を大量に投射できます。これにより大型なワーク、大量なワークを連続して加工することが可能で、現在はこの方式が主流となっています。