FAQ

FAQ

Q バレル研磨で最も重要な役目を果たしているものは何ですか。  

A バレル研磨には研磨石、コンパウンド、研磨機の3つの要素があります。中でも研磨石は対象となるワークと直接接し摩擦して研磨目的を果たすという意味で最も重要なものです。コンパウンドはその研磨石の性能を維持し、ワークを錆や汚れから守る役割を果たしています。研磨機は槽の内容物に流動を発生させ摩擦を起こすために研磨槽を動かしています。しかし、研磨機には調整機能が少ない為、研磨石はワークと同様に多種多様となり各メーカーのノウハウが盛り込まれています。

Q バレル研磨で研磨に悪影響を及ぼすものは何ですか。      

A 最も悪い影響を与えるものは槽内に持ち込まれる油分です。油分は研磨石に転写され研磨能力を著しく低下させ、特にゴムライニング(NR)では油分が含浸し表面が膨潤してワークを汚染し、摩耗も促進されてしまいます。コンパウンドには脱脂作用もありますが、その能力と持続時間は限定的です。

Q 研磨石とワークはどのような割合で充填したら良いのでしょうか。

A 研磨効率とワークへのダメージを考慮するとワークと研磨石の充填は体積比(ℓ㍑)でワーク:研磨石=1:4が基準となりますが、これは絶対的なものではありません。ワークの硬度や重量、形状によって変更します。ワークの体積は①1ケ又は10ケの重量を計測した後②計量カップなどにざっくりと充填しその重量を測定。②/①で換算します。

Q 湿式バレル研磨に使用する水について注意すべきことは何ですか。

A 水質という面からは軟水(硬度60以下)を前提としています。鉄分やカルシウム分が多い場合はコンパウンドは研磨以前に消耗し耐久時間が短縮されます。量的には標準としてマス面(ワークと研磨石を槽に充填し上面を平らにした面)より10㎜~30㎜上まで注入します。

Q 研磨石はどこまで使用できますか。

A 研磨石(砥石)は自ら摩耗して相手を削ります。摩耗すれば体積、重量も減少し摩擦力も当然減少し研磨力は減衰します。研磨という意味ではその重量、体積に見合った研磨力は存続します。しかし、研磨目的を果たす研磨時間は徐々に長くなりまた、ワークに加工された穴や溝への詰まりも発生します。摩耗のスピードは研磨機の種類、運転条件、研磨石のグレード、研磨石とワーク混合比などによって一定ではありません。結論としては他の加工法と同様に「管理」が必要となります

Contact

お問合せ